学会発表抄録
17.第49回日本成人病(生活習慣病)学会学術集会                       

矢追インパクト療法による鬱病治療の1例

山脇診療所  山脇 昂

前年発表の「鬱病を形から直す」を御参照頂きたく思います。
矢追インパクト療法は最も優れた抗酸化療法です。
何かを治す治療法ではなく、元に戻す という治療法です。
したがって何々科とか何々専門医とかにとらわれず色々な疾患に挑戦可能です。

〈症例〉
55歳男性:5年以上前から鬱病となり、数多くの薬を服用している。
引き篭もり、自殺企図あり、妻子には離婚で去られ、鬱病関係の身体障害年金で一人暮らし。
お姉さんが看護師で、長野からへバーデン結節の治療に来ている。
お姉さんがこの療法は鬱病にも効きますか?問いますから、鬱病にも効きますよ。と答えたら連れて来た。無口で猫背でずんぐりし、まさに典型的鬱病の形です。
1月に1回から2回で2/3年程たった頃、話し出した。
僕はこんな治療法効くとは思わなかった。
1浪して某大学商学部を卒業し、宅地建物取引法の試験も受かって、新宿で長く不動産関係の仕事をしていた。
墨田区から参宮橋の当診療所に来るのに、知人等に会うのが嫌で新宿を避けて、迂回して来ていた。
だがそういう気持ちも消え、今日この治療を終えたら都庁に宅建法の回復手続きに行きます。と言う。
その約1ヶ月後に来院した時は、贅肉とれ、行動が敏捷になり、筋肉質になり13kg減った。
不動産関係ではなく、近所の某運送会社に頼み込み、自転車で重い荷物を運搬する仕事を得た。
その後来院なくなり、お姉さんは 良く働き、重宝がられている、1年後も忙しく働いていると 言った。
私は1個の服用薬も投与していない。