学会発表抄録
12.第15回東京臨床内科医学会                       

矢追インパクト療法(YIT)
−元に戻す−

渋谷区  山脇 昂

 この療法は、何か病名例えば「アトピー性皮膚炎」の治療に優れていますが、「アトピー性皮膚炎」を治療していると言うよりは「皮膚状態を元に戻している」という考えです。だから自ら治療を要しない状態の皮膚でも、より白色化木目細かい皮膚に変化して行きます。平行移動させているのです。所謂「青本」は全く病名主義ですが、元に戻すという観点に立つと、病名そのものが必要無くなります。曲がった腰又はその少し上の円背そのものを、ある程度迄元に戻すことが出来ます。もしこの事が出来れば、その中で圧縮されていた肺とか心臓が「物理的歪み」から解放されます。血管・気管・神経・腹部諸臓器・その他とて同様です。すると色々な愁訴は無くなって行きます。この元に戻す観点に立てば、ある病名を付けて治療という名目で弄くり回し、そして何点という出来高を得るという制度とは余りにもギャップが生じます。
 現在の保険制度「青本」の中で、非観血的に曲がった腰又は円背亀背を直すという点数は無いと思います。治す又は治療するという観点からは不可能です。元に戻すという観点に立てば可能です。人間は最も優れたコンピューターと考えられます。そのテンキーつまり入力装置は目・鼻・耳・性器・皮膚です。YITは皮膚から入力して遣ります。アルゴリズムはその人体が行ないます。ただ入力だけしてやれば良い。人体中では物凄いエネルギーが流れ、中性脂肪が消費されます。運動で鍛えると同じ状態になります。結果はその人体で表現されます。元に戻るという結果が出ます。
それは古来万民によって希求され続けてきた「若返り」現象です。曲がった腰又は背中が次第に矯正されて行く状態を3例の写真(76歳男77歳女78歳女)で示します。若くて不定愁訴の多い人の姿勢は最も矯正しやすいです。