1.第32回 日本成人病学会 平成10年1月
【発表抄録】 矢追インパクト療法(Y・I・T)--目および眼瞼等に及ぼす効果-- 東京内科医会 山脇 昂 目的・方法: この療法は、盛岡在開業医矢追博美先生が喘息・鼻炎・アトピー性皮膚炎等に開発した。数種アレルゲンエキスを10x倍(Xは整数)希釈し、スポット的又は定期的に皮内注射する。 目および眼瞼等に注目すべき効果を得たので報告する。 症例: 1. 何年も繰り返し治療してきた角膜潰瘍。この潰瘍は重積すると失明に至る。 周辺よりのびてくる毛細血管はおしもどされ、潰瘍にならない。 2. 帯状疱疹が一部できて、ひどい顔面神経痛に悩んでいる最中の人を、あっという間に楽にさせてあげられ、その後の疱疹の進展を防げた。 又顔面帯状疱疹後神経痛で悩む人をあっという間に楽にさせた。下眼瞼部潰瘍も消退した。 3. 後天性眼瞼下垂(筋無力症)も約3回で救われ、その後も良好な状態を維持している。 4. 閃輝暗点・偏頭痛(32歳男性)。高校時代より年に何度か悩まされ絶望的になっていたが、この療法により瞬時に楽になり年3回程度やっている。 5. 糖尿病性網膜症。この療法の前後では気分も表情も変化し、数回後には次第に視力が回復してくるように思われる。 6. 男性93歳、女性78歳の夫婦。二人とも一年以上この療法を続けておられるが、男性は歩行力改善し、眼科にて白内障が改善してきていると言われ、女性は緑内障がよくなって、もう眼科に通院不要と言われた。 結果・結語: これらの事例は普遍性、共通性、客観性、再現性あり、簡単で、Q・O・Lを縛られず、低下させません。 これからの治療法として、優れているのではと考えます。 |